鉋を切らす6つの条件 ~カンナは腕自慢の大工の象徴です~

細かくはまだ幾つもあると思いますが、カンナを切らす条件として6つに要約してみました。

カンナ刃の鍛造焼入れとも適正に処理されている事

よく切れる刃物である事が大切です。
ただし見ただけではわかりませんのでカンナ銘で選んで頂くしかありません。
カンナ身のニク取り(厚さ)も重要です。
台仕込みを維持させ切れ味を長く保つために、ニク取りは大きなポイントになります。

台均しがよくできている事

台均しは刃研ぎと並んで最も大切な事です。
削るものにより削り面に高低をつけてゆく事ですが、削り肌を重視する腕自慢の大工さんは、
終始台均しを気にしていると言われます。

カンナ刃の裏押、刃研ぎが正確にできている事

刃研ぎは仕上砥石で、ドロを流さないように配慮して研いで頂くと段々に良い刃がつきます。
逆目を止める為の裏刃もカンナ同様、丁寧に研いでください。

台と刃、裏刃の調整がよくとれている事

先づ刃の出加減を調整し、次に裏刃を合わせます。
裏刃を進める過程で刃も多少出るので、何回も繰り返し調整します。
目測の難しい所は「勘」に頼るしか方法はないので大工さんの腕の見せ所はこの辺にあるようです。

台仕込みは丁寧である事

よく乾燥した台を使う事が大切です。
カンナの切れ味は台によって左右されます。
いつまでもゆるくならない台仕込みが重要です。
仕込み匂配は東源次の場合、杉材を標準に8分5厘匂配にしております。

使用時に押しつけの力が充分である事

押しつけの力は強いほど良い。
腕力のある人ほど有利ですが、通常は削り台で上半身の体重をカンナにかけて引く、いわば重力を利用した壮絶な動作を繰り返している訳です。